🚩「いくらなんでも、そんな売り方しないよ」

ワタシが関与していたところはそうではなかったのですが、大手証券会社との包括業務提携を相当の時間をかけて検討した地方銀行の話を聞いたことがあります。

反対意見のなかで一番大きかったのは、地銀と証券会社の企業風土の違い。

狩猟民族の証券会社の人間と農耕民族の地銀とが、果たして同化できるか。

地銀の現場行員たちからこういう意見が強かったようです。

想像に難くありませんが、

そういう懸念を示した地銀に対し、ワタシはこう答えました。

「”個人相手”に証券業務をやるのなら、長年積み上げたものがある証券会社の文化をむしろ導入すべき。地銀の証券業務は危なっかしくて見ていられないところがある。生兵法はケガのもとですよ。」

このブログで何度か書いていますが、ワタシは銀行員生活のほとんどを証券業務に関わっていました。証券会社の方たちとの関わりは普通の銀行員以上だと思います。

今回の仕組み債についても、証券会社サイドからは、

「いくらなんでも、そんな売り方しないよ」

との声が聞こえてきます。

~武蔵野銀に至っては、役員が支店長に対し店別の「仕組み債収益実績表」を送付して、積極的に仲介をするよう指示していた。行員に対しても投資信託...
本日の日経朝刊です。 ~個人の顧客に対する規制は、99年に銀行と証券会社それぞれの担当者の共同訪問を解禁。04年には銀行など...