昨日のブログで紹介した下野新聞の論説記事、
そのなかで、経営支援先は「百社百様」という言葉が印象に残りました。
中小小規模事業者の経営支援、事業再生の経験を持つ友人たちは口を揃えて言います。
「この仕事には、すべての銀行業務が包含されている。追い込まれたお客様相手であり、クールヘッド・ウオームハートが要求される。決して画一的なものではない。」
最近はかなり変化が出てきていますが、こういう仕事に従事する人たちが、いわゆる営業推進畑の人たちの下座に据えられている金融機関が圧倒的に多いのは、ワタシのような当事者ではないものからすると摩訶不思議でした。
誤解との批判を覚悟の上で言えば、営業推進畑の仕事は金融商品サービスを極力画一化し、プロダクトアウトにして、一斉に売るというものではないか。
すべての営業現場をマスゲームのように動かすためには当然といえば当然ですが、
経営支援業務はこのカテゴリーには入りません。
地域金融機関の経営層を見ていると、営業推進畑といえども、現場とのコミュニーケーションが見事で、プロダクトアウトの数字実績だけではないと感じられる人もいます。
こういう金融機関は危なげないのですが、
そうではない金融機関では早期退職者のラッシュ。人材流出で組織の存続が危ぶまれる地域銀行の話も聞こえてきます。
こういう金融機関には経営支援業務(これからの主戦場)はなきに等しく、事業再生は丸投げ。
数字だけの営業推進人間が牛耳っている経営陣は、顧客にとっても従業員にとってもたまったものではありません。