🎹左手のピアニスト

およそ40年前、勤務地ロンドンからフィンランドを何度か訪れていました。

ヘルシンキ市内を歩いているとしばしば日本語で声をかけられたり、ランチでは東郷平八郎ラベルのビールが出るなど、対ロシア諜報活動で活躍した明石元二郎のことが思い出されました。(詳しくは「坂の上の雲」に)

「あなたは、イズミ・タテノのことを知っているか?」

初めての出張の際、訪問先で聞かれたとき、不覚にも世界的に著名な日本人ピアニストがヘルシンキ在住ということを知りませんでした。

25日の日経夕刊に、「舘野泉さん 神様、右手はもう結構」という記事が掲載されています。

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230925&ng=DGKKZO74707980V20C23A9BE0P00

~2002年に脳出血で右半身が不自由になって以来「左手のピアニスト」として活動してきた。「よく、当時はさぞ絶望したでしょう、と聞かれますが、そんなことはない。いずれ音楽に戻ってこられると確信していたし、それに人間には、少し休む期間も必要なんですよ」(記事より)

10年前に脳の病気で左半身不随になったとき、舘野さんの不死鳥の復活がどれだけ励みになったことか。

11月に米寿のバースデーコンサートを行う舘野さん。

古希を過ぎたぐらいで、隠居モードになっちゃいかんと気を引き締めています。

★明石元二郎はこちらにも↓

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