本日の日経東京版、「後継者難倒産が深刻化 21年度、東京都内で過去最多」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC14B7M0U2A210C2000000/
墨田区における東京東信用金庫と区内に拠点を置く地元の3信用組合による事業承継を支援するための連携協定のことも書かれていますが、
「利害が対立しがちな組織の枠を超え、企業情報を共有しながら体制を整えた」(記事より)
とあるように大きな一歩と評価に値します。
また、
本記事には、東京の中小小規模事業者に対する経営支援についての記載もあります。
旅芸人ブログでは、
「過重債務に陥った中小小規模事業者の経営改善支援は、当該事業者との接点が深く、コロナ制度融資により実質的に地域で最大の信用リスクを抱えることになった信用保証協会が核になって総力戦で立ち向かうべき」
との発信をしています。
ただ、信用保証協会の経営支援の取り組みは全国各地で地域格差が大きいことが大きな問題で、東京都の信用保証協会についてみると、板橋など局地的に良い個別事例は聞こえてくるものの、「組織的継続的な」経営支援という観点からみれば、全国の先進的な保証協会と比べるとまだまだ劣後しているように感じられます。
本記事には、
「増大する債務に苦しむ中小の支援を強化するため、経済産業省は4月1日、中小企業活性化協議会を設置。収益力改善や事業再生などの一元的なサポートに力を入れる。」
とありますが、
信用保証協会の経営改善の組織的取り組みが道半ばである東京都のようなところでは、鳴り物入りの新組織に期待することにしましょう。
コメント
信用保証協会の企業支援体制にも、色んな「種類」が出てくるだろうと思います。私の地元の保証協会さんの場合は、「俯瞰でみる視野」と言った面で、いつも私が助けてもらってます。
どうしても、我々のような技術屋は、案件に深く入り込むので、俯瞰力不足な面もあります。そういう時は、保証協会付の多寡に関わらす、協会の企業支援課の人に、全体感とか客観的立場からの視点などを相談させてもらってます。
一方で、先月まで行ってた彼の国の保証協会さんは、どちらかというと、こっちは雷撃機、保証協会さんは、一緒に随伴する護衛戦闘機のような関係性でした。
地元の保証協会は、私のような技術屋にとっては貴重なアドバイザー的な役割、神様の国は同じ目的に直接向かうが役割が異なる。
そんなイメージを持っております。それぞれの土地柄や地域のニーズに合った、保証協会さんの企業支援の多様な在り方が構築されると良いなと
現場屋としては思っております。