地域金融機関トップに贈る言葉

司馬遼太郎さんの短編集「この国のかたち」(全6巻) は、司馬さんの急逝で未完で終わりましたが、折に触れて適宜ピックアップして読み返しています。

この正月休みも電子図書で「この国のかたち」の世界に入りたいと思っています。

さて、

第1巻の「朱子学の作用」の章にある下記の箇所は、よく知られるところですが、ワタシ自身、つねに肝に命じているところです。

〜 日本史が 、中国や朝鮮の歴史とまったく似ない歴史をたどりはじめるのは 、鎌倉幕府という 、素朴なリアリズムをよりどころにする 〝百姓 〟の政権が誕生してからである 。私どもは 、これを誇りにしたい 。かれらは 、京の公家 ・社寺とはちがい 、土着の倫理をもっていた 。 「名こそ惜しけれ 」はずかしいことをするな 、という坂東武者の精神は 、その後の日本の非貴族階級につよい影響をあたえ 、いまも一部のすがすがしい日本人の中で生きている。〜

「名こそ惜けれ」

平成最後の年末を迎えるにあたり、この言葉を地域金融機関の経営者たちにお贈りしたい。

X銀行の○○頭取、P信用金庫の△△理事長、

あなたにです。

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コメント

  1. 山猿 より:

    みっともない、という言葉は、『見たくもない。見とうもない』という言葉からきていると聞きました。つまり、回りから見たくもないわ、迷惑千万と言われてるのに、わからないんでしょうかね。

    解りましょうよと。

  2. 新田信行 より:

    確かに受け取りました。ありがとうございます。

    来年も宜しくご指導ください。

  3. ARC より:

    よく知られるところ、ってねェ…

    「朱子学の作用」なんてチイとも知りませんでしたよ。

    でも、言われれば、なーるほど、でもあります。

    「名こそ惜しけれ 」というと、古典に親しんだ(アハハ)ワタシなんぞ、

    かひなく立たむ名こそ惜しけれ、の方を思い浮かべてしまいます、意味はずいぶん違いますが。

    「名こそ惜けれ」

    贈られる頭取も、理事長も、勘違いしなければいいのですが。

  4. 多胡秀人 より:

    新田さんには不要のメッセージですね。

    大変失礼しました。

  5. 新田信行 より:

    多胡さん、私も含め組織のトップにいるもの、心の掃除は常に必要です。この言葉でお正月を迎えさせていただきます。

    ところで私の先祖は関東武士らしいです。(笑)

  6. 多胡秀人 より:

    かひなく立たむ 名こそ惜けれ、

    こちらのほうだと、セクハラのコンプラ違反ですね。

    そっちの方で退任された方もおられたようで、、、

    イヤハヤ