全国各地にある信用保証協会の会長職は、県副知事などの地方自治体からの天下りの指定席ですが、このたび富山県信用保証協会で民間出身のトップが誕生しました。
民間人のトップは、石川県信用保証協会の前会長以来です。
~富山県信用保証協会は20日、シキノハイテックの前社長の浜田満広氏が新会長に就任したと発表した。民間出身の会長は初めてで、新田八朗知事が選挙公約に民間からの会長起用を掲げていた。企業経営の経験を生かした協会運営を通じて、県内企業の経営支援を手厚くする。(21日、日経北陸版の記事より)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC207L30Q2A720C2000000/
一概に天下りを悪くいうつもりはありませんが、信用保証協会の業務の力点が経営支援へとシフトしていくなかで、さらにはゼロゼロ融資等のコロナ資金により地域で最大の信用リスクを抱えることになった以上は、中小小規模事業者の実態に精通したトップの存在は当然の流れだと思います。
知事が選挙公約に「民間からの会長起用」をあげていたのだそうですが、他の自治体トップの選挙でも追随する候補者が出てきてほしいものです。