いまでも目に浮かぶのが、
真夜中のプラットホームに、「みよし」の駅名表示板。
広島行の夜行急行列車「ちどり」からの風景です。
今や高速道路の恩恵で、所要時間が3時間余りに短縮した松江~広島ですが、ワタシが学生時代は列車での移動、およそ6時間を要しました。
1960年代は、山陰と広島との間には5往復の急行列車が走っており、そのうち一つは夜行列車でした。松江発23:17→広島着5:00(1968年10月の時刻表)
ワタシは何度も利用したのですが、夜行利用者はビジネス関係の人たちも多く、車内は結構埋まっていました。
広島に向かう夜行ちどりの最後の停車駅は三次(みよし)駅でしたが、停車時間の長いこの駅では必ず目が覚めました。
何度か乗車した「ちどり」で忘れられないのは、出雲坂根駅のスイッチバック、
そして、備後落合駅です。
備後落合は陰陽を結ぶ鉄道要衝の地で、かつては多くの鉄道マンが業務に従事していました。
駅弁売りもいて、立ち食い蕎麦を停車時間に食べた思い出もあります。
いまや無人駅となり、鉄道員たちが住む集落もなくなり、最近は「秘境駅」として鉄道好きたちが訪れているとのこと。
旅芸人にとって五指に入るお気に入り駅、今はどうなっていることやら、、、
ワタシが50数年前にカメラに収めた備後落合駅や集落の画像は雲散霧消していますが、几帳面な同級生、ハカセから貴重なショットが送られてきました。