地域トップバンクと2番手以降とでは多くの場合、大きな差があり、それを決定づけているのは地域の有力顧客層(いわゆる良いお客様)との親密度」と先月のブログ↓で書きました。
だからこそ、追いかける地銀は、その差を経営力でカバーしなければならず↓、
それはトップ地銀に後追いするのではなく、尖った経営を行うことだとワタシは思っています。
残念ながら2023年には「尖った経営」に方向転換した追っかけ地銀は、すでにそういう方向で動いているわずかを除けば、見あたりませんでした↓
さて、
年頭の行員向け訓示での、追っかけ地銀の経営トップのメッセージは?
新聞報道や関係者の話をうかがう限り、前年の延長線上にある施策の説明や、行員への能力アップを求めるものだったようです。
緊迫感がまったくありません。
まずは、「経営トップによる尖る決意表明」だと思うのですが、ここまで差し迫ってもその兆候が見えません。
他業態であれば、追いかけるサイドが業務などを絞り込んでいく(尖る)というのは、よくあることですが、
過去の延長線上を、トップ地銀の後ろを粛々と歩むだけの到底経営とはいえないものに固執する人たちは、金融行政方針2023「経営力を問う」をどう受け止めているのか。
このままでは先はまったく見えません。
地域のこと、地域のお客さまのことを本当に考えているのでしょうか。