🚩顧客第一の姿勢を徹底し、従業員の能力を引き出す経営

日本航空の新社長に客室乗務員出身の鳥取さんが就任することになりました。

2010年以降、同社の社長は鳥取さんで4人目ですが、出身畑は「整備→パイロット→整備→客室乗務員」とすべてバリバリの現場です。

稲盛大改革で地獄から這いあがり、顧客第一の姿勢を徹底し、従業員の能力を引き出す経営を追求していくなかで選ばれた社長たち。

鳥取さんも「安全とサービス」という航空会社の現場イズムを強調しています。

~「時代とともに変化する価値観に対応しJALを利用してもらえるよう取り組んできた。安全とサービスの2つが(私の)キャリアそのもの」。17日の記者会見で鳥取氏は自身の歩みをこう説明した。(日経電子版の記事より)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC178G90X10C24A1000000/

聞くところでは、かつての日本航空は企画や人事といった内部管理系の仕事が経営トップへの登竜門だったようですが、安全と顧客本位のサービスを熟知した現場出身がトップ、それを内部管理系が支えるという体制に完全に様変わりしました。

翻って、

多くの地域金融機関は、いまだに内部管理系がトップに立ち、その経営スタンスのもとで現場が動くという仕組みのままです。

日本航空の事例を見てもわかるように、顧客本位を極めるためにはこの仕組みを考え直すタイミングに来ているのではないでしょうか。

ただ、

現場畑といっても、優越的地位の濫用、プロダクトアウトのパワハラで実績を上げてきた、エセ現場叩き上げは論外です。