13日の地方銀行協会 会長の談話が、本日の日経新聞に掲載されています。
記事から読み取れるのは、
~ 9月期の地銀決算で貸倒引当金など与信費用が増えているのは融資先の粉飾が主たる要因であり、粉飾は複数行と取引のあるメイン不在の企業が多いこと ~
です。
メイン不在の中小企業が増加傾向にあるのかどうかはわかりませんが、背景に金融機関側がレイジーバンク化し、単なるボリュームを増やすだけ、取引先数を追うだけの、ぶら下がり融資が横行していることは否定できません。
メインとして取引先を支えないから、業績が悪化したらすぐに逃げるから、中小企業の中には粉飾に手を染めるところも出てくるのです。
プロダクトアウトの物売りが主流となり金融機関の現場力が落ちているから、モニタリングが甘くなり粉飾が見破れない。
悪循環に陥っているのです。
コメント
いつも楽しみにしてみております。ありがとうございます!
「原理と原則」「仮説と検証」「常識と良識」を忘れ、「業推無罪」に染まった当然の帰結と考えています。
この6つを重視した職員は「業績推進を邪魔する奴」との烙印を押され、排斥排除されるか、長く冷や飯を食わされたうえに遠ざけられているように感じています。
樋戻すのは容易ではありません。気が付き始めた金融機関もありますが、依然、業推無罪派の抵抗勢力の存在に悩まされる・・・というお話を、よくお聞きします。
樋戻す⇒取り戻す 失礼しました。
どっちもどっち。裏切らない人と、裏切られないお付き合いをしてこなかったのでは。寺岡さんがおっしゃるように目先の業務粗利しか追いかけないから、このようになるのです。おのれ事最優先の方には、おのれ事最優先が近寄ってくるように思います。古人いわく、類は友を呼ぶ。
金融機関職員が粉飾を指南しているケースも良く見身にします。
組織の中ではタブーなのでしょうね。表立って出てきませんが(苦笑)
見身⇒耳にします。
重ね重ね失礼しました(それこそ苦笑)
信用、信頼を旨とすべき金融機関が、お客様との関係を失った姿ですね。双方向の関係性の崩壊は、両者に責任があります。それにしても、こんなことばかりだと、日本人の品格がどうなってしまったのか、情けなくなります。金融機関が誇りを失った時の、社会への悪しき波及が懸念されます。