「参考になりました」
仕事がら、講演やプレゼンテーションをすることが多いのですが、感想として、このように言われるのが、一番、ガックリ
します。
この表現は非常に「無機質」、考えすぎかもしれませんが、どうも心が感じられないのです
。
話が終わった後に、それを受けて、聞いている方たちから、いろいろと意見が出てきて、そこから議論になっていくというのがベストなのですが、常にそのような展開になるとは限りません。
余計なお節介かもしれませんが、かなり入念に準備をして、資料もそれなりに揃えて、説明をしているものですから、聞き手の中からどなたかを指名をして、意見
を求めてしまいます。
指名をすると、鋭い質問や意見（反論も含め）が出てくるケースは多く、こういうのは大歓迎なのです。
ところが、「参考になりました」とくると、社交辞令にしか聞こえないときがあります。 失礼ながら、聞き手側の問題意識の欠如も垣間見えます。 「だったら、なぜ、講演やプレゼンの依頼？」などと思います。
もちろん私の話が酷いもので、コメントすら言うに値しないので、社交辞令でお茶を濁したくなるというケースもあるかもしれません。このような場合は不徳の致すところで、猛省しなければならないのですが。
いずれにしても、「参考になりました」という言葉は、「検討します」と同じぐらい嫌いな表現ですね。
逆の立場になったときに、私は絶対に使わないようにしています。