いまどき院政?

地域金融機関がおかしくなるパターンの1つに前経営者による「院政」があります。

持続と成長の好循環の軌道に乗っている地域金融機関は、折々の経営環境に対処できるベストパースン (目算違いのハズレもあります) を経営者として選ぶ努力をしていますが、低迷する地域金融機関のサクセッションの1つの典型的なパターンは「院政」です。

昨今のドタバタ騒ぎを起こしている某地域金融機関のトップは、前任者がコントロールしやすいとの理由で選ばれたヒトだと、地元ではまことしやかに言われています。

もちろん、私には真偽のほどは確認できません。選んだ人が院政を発揮する前に急逝したからです。

財務内容が芳しくないために昨今、話題となっている某地域金融機関も長期政権を担っていたかつての経営者の影が見え隠れします。

地域金融機関のガバナンス、とりわけサクセッション・プランは皆無に等しい状況です。例外は数えるほどしかありません。

当たり前の話ですが院政が続き、院政が次の院政を生むようだと経営はどんどん劣化していきます。

鳥羽上皇から後白河上皇への院政政治が、保元平治の乱→ 平家の台頭→ 鎌倉幕府という流れを導いたことを思い出します。

院政金融機関に難局を乗り越えることのできるリーダーは現れるのでしょうか?


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