平成29年金融行政方針

待ちに待った⁉️金融行政方針が昨夕に発表されました。

金融行政方針は平成27年から始まったのですが、そのときのメディアの取り上げ方を見ると、小さかったり、地域金融改革の箇所は軽視・無視されていました。

経済専門紙は、グローバル金融機関についての箇所 (従前の施策とほとんど変化がない) だけを取り上げて報道したため、地域金融改革という金融庁の意図はなかなか浸透しませんでした。

金融行政方針発表の1ヶ月後に某所で地域金融機関の人たち50人を相手に話をしたのですが、その折に「金融行政方針の本質が地域金融改革」であることを知っている人は皆無でした。

金融行政方針の存在は知っていても「それってグローバルバンクの話でしょ」

メディアの咀嚼能力欠如による偏向報道に腹立たしく思ったものです。

平成27年版のときと比較すると、平成29年版についてのメディア報道は「地域金融改革の総仕上げ」にフォーカスされています。

「ビジネスモデルの持続可能性に深刻な問題を抱えている地域金融機関に検査を実施する」→

「経営課題を特定した上で、深度ある対話を行い、早急な対応を促す」→

「抜本的な改善策が講じられなければ、深刻な経営危機に陥る地銀が続出する恐れがあり、地域の金融仲介機能を維持するため、現行の制度や監督手法の見直しなども検討する。」

地域金融改革は地域活性化に直結するものです。

地域金融機関の経営者の責任が問われます。

メディアの報道には「金融機関の淘汰」という言葉がちりばめられていますが、金融機関の淘汰のまえに、ダメ経営者の淘汰があると思います。


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