広島市信用組合の前期コア業務純益が100億円を超える見通しと、本日の日経電子版が報じました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC13BLK0T10C21A4000000/
〜広島市信用組合の2021年3月期の決算は、本業のもうけを示すコア業務純益(一般事業会社の営業利益に相当)が前の期比4%増の100億円になる見通しだ。同組合として100億円を超えるのは初めて。リスクを取った融資姿勢で顧客を増やしてきたのに加え、新型コロナウイルス対応の資金繰り支援で利息収入が増えた。預金は12%増の7446億円、貸出金残高は11%増の6478億円となった。(同記事より)
広島市信用組合は預金と融資という「王道」からブレることなく17期連続の増収を重ねてきました。
https://www.hiroshimashi.shinkumi.jp/about/infographics/
さて、
地域金融機関における早期退職者の増加の主たる原因は、預かり資産業務への過度な傾斜にあります。
預かり資産業務を否定するつもりはありませんが、ほとんどの地域金融機関において、その業務が単なるプロダクトアウトのノルマ体制で安易に運営されていることは大きな問題です。
10数年前に山本理事長と初めて会ったときに「預かり資産業務はやらない」と断言され、意気投合したことを改めて思い出しています。
コメント
山本さんは、価値とは何かを考え抜いて、シシンヨーのビジネスモデルを磨きあげたと思います。シシンヨーの場合は、スピードでした。貸すにしても、債務を減らしてさしあげるにしても、スピードに越したことはありません。スピードを阻むものとして、シシンヨーの場合「預かり資産はやらん」という結論にたどり着いたのです。預かり資産云々は手段であり、目的は「提供すべき価値とは何か」ですね。それによって預かり資産が良い場合、悪い場合、逆に融資が良い場合、価値になってないなら「むしろ悪い」場合もありえるのです。