大間 VS 戸井

 昨日、青森で地元新聞、東奥日報を読んでいました。

 同紙の「2012年、読者が選んだ県内10大ニュース」の 第6位に、「大間産マグロ史上最高値」という記事が入っていました。

 本年1月5日の東京・築地市場の初競りで、大間産のクロマグロ(269キロ)が、史上最高値 5649万円(1㌔あたり21万円)をつけて、それまでの最高値であった2011年の 3249万円(1㌔あたり9万5千円)を大きく凌駕したという話です。

 実は、前年2011年に最高値を獲得したクロマグロは、北海道函館の戸井産のものであり、大間産は初競りで敗北したのです。 まさに大間が長年指定席であったトップの位置から落ちた時でした。

 そして、今年の初競り。

 大間が戸井からトップの座を奪還したというリベンジ話は、東京でも報道され、そのことは認識していたのですが、それに向けての対策については、まったく知りませんでした。

 東奥日報によれば、「前年トップの座を奪われた大間漁協は、そのための対策として、従来1月5日までの休漁日を1月3日の午後5時までに繰り上げた。」とのこと。

 つまり2011年までは、大間から持ち込まれる初競りマグロは前年末に漁獲したものだったわけですね

 なんだそうなのか。。。

 まあ、そりゃそうだ、、、

 戸井漁協のほうがどのような対応をしていたかは、青森サイドの新聞には書いてありませんが、「2011年は戸井産に鮮度で遅れを取った」との記述がありますから、戸井のほうは年明けに漁獲したものを持ち込んでいたものと推察されます。

 そして、2012年。

 運良く1月3日の深夜に出漁した大間の漁船が、269キロのマグロに遭遇したことで、大間は戸井を振り切り、トップの座に返り咲きを果たすことができました

 大間漁協の組合長は「宝くじに当たったようなもの」と言ったとか。。。。

 大間と戸井は、津軽海峡をはさんだ南と北。

 「同じ海なんだから、どっちで取るかだけの話でしょ」 などというほど、野暮じゃありません、私は

 来年2013年の初競りに向けて、両陣営では最後の準備に余念がないことでしょう。 


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