小春日和の京都

大阪梅田から阪急電車で京都に向かいました。

桂駅で特急電車を下車し、嵐山線に乗り換えました。

嵐山界隈はお正月の喧騒から一息ついた雰囲気で、とても静かです。

渡月橋を歩き、京福電車の嵐山駅から電車に乗って、御室まで参りました。 目指すところは「仁和寺」(にんなじ)です。

仁和寺を最初に知ったのは”徒然草”。 高校の古文の授業です。

仁和寺のお坊さんが石清水八幡で失敗した話の印象が強く、どうしても「先達はあらまほしけれ」の方を連想してしまうのですが、仁和寺は平成6年に世界遺産に指定された真言宗の総本山(御室派)です。

実は、本年の「京の冬の旅」の企画で、仁和寺の”金堂”(最古の紫宸殿、京都御所からの移設)と”五重塔”が公開されているのです。

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「京の冬の旅」というのは、閑散期にあたる正月明けから2月ごろまでの時期に、観光客を呼び込もうと始めた企画なのですが、今年で47回目なのだそうです。

閑散期に人を集めるというイベントで有名なのはホノルルマラソンですが、こちらのほうは40回ですので、「京の冬の旅」も決して負けていません。 観光都市・京都の面目躍如ですね。

今年の企画は、尼寺シリーズと新島八重さんや会津にちなんだものが目玉なのですが、仁和寺や妙心寺のようなオーソドックスなものもあります。

さて、

仁和寺五重塔は25年ぶりの公開ですが、同じ真言宗の「東寺(とうじ)」の五重塔との比較でじっくりと拝観してきました。

2年前の冬に拝観した東寺の五重塔の内陣と比べると、仁和寺のそれはかなり狭いのですが、内部の壁の書かれた仏画などは、仁和寺のほうが鮮明で、感動ものでした。

東寺と同様に、仁和寺の五重塔の内陣にも「真言八祖」(真言密教の祖師8人、最後が空海)の仏画が描かれていました。 空海さん(らしき)の壁画は美しかったですね。

本日の京都は3月上旬並みの気温。 人は少なく、小春日和の中、京の都を堪能してきました。

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