たたら製鉄で栄えた、かつての日本の重工業地帯から、全国へ向けての”鉄の積み出し港”であった安来(やすぎ)までの、「鉄のみち」35キロ余りを走破しました。
安来には、たたら製鉄に関する総合博物館である、和鋼博物館があります。
和鋼博物館では、学芸員さんに懇切丁寧な説明をしていただきました。
たたら製鉄の4つの条件は、良質の砂鉄、木炭、粘土、そして送風技術とのこと。
中国山地には深山(木炭のもと)の中に、良質の砂鉄と粘土があるので、製鉄業のための立地条件が整っていたわけです。
安来は大変栄えた港町だったようですが、たたら製鉄の衰退を見越し、鉄の積み出し港という仲介地に甘んじることなく、鉄を加工して付加価値をつけること、つまり鋼(ハガネ)の生産地として活路を見出しました。
「ヤスキハガネ」は世界に知られたブランドです。
町の名前が「やすぎ」と濁るのに、「ヤスキハガネ」という理由に関し、質問したところ、2つあるとの回答をいただきました。
1つはハガネの成分が、濁っていてはいけないことから、ブランド名からも濁りを取ったとか。
もう1つは海外では「YASUGI」の「GI」を「ぎ」と発音してくれないことから、「YASUKI」としたとのこと。
説明を受け、他にもさまざまな発見がありました。
誠に恥ずかしいことですが、私の故郷は安来です。 2年ほど住んだことがありますし、いまも折にふれて、行っています。
日ごろ、全国各地を回り、多くの地域の方々と会うたびに、「地元のことをあまりご存じない」という印象を持っていましたが、灯台もと暗し。
故郷のことを何も知らないことを認識させられ、赤面の思いでした。
今日は猛省の一日。
コメント
灯台下暗し・・・お仲間が増えて安心しました(・∀・)ニヤニヤ
克己さま
言葉もございません(;´д`)トホホ…