地方創生もESG

本日の日本経済新聞の一面トップはESG投資です。

何でもかんでもROE一辺倒に違和感を感じていたので、ESG投資には非常に注目していました。

最近は”ROEの権化のような識者”がESGについて講演 (君子豹変?) するなど、大きな変化を感じています。

旧聞に属しますが、昨年8月24日に日本証券アナリスト協会において「大転換を求められる地域金融機関、その先にある地方創生」という講演を行いました。

最後の締めのところで、ESG投資について触れています。

以下はその箇所の要旨です。

「地方創生をテーマとした株式銘柄は、顧客本位の地方銀行ではないか。ESG投資と地域に対する投資のカテゴリーは類似している。ESG投資では、持続可能な社会の構築に向け貢献しているかどうかに着目して企業を選別する。7月22日に、公的年金がESG投資を開始するという新聞記事が出たが、これは、目先の利益だけではなく、企業の社会的責任や持続性を重視した結果である。顧客本位の地方銀行も、地域の持続と成長を第一に考えており、これは、ESGの考え方と全く同じである。地域金融機関はオールマイティではないが、地域経済や地域社会への影響力は絶大である。地域金融機関の顧客本位のビジネスモデルは短期的に結果が出るわけではない。したがって、短期的銘柄ではないが、中長期的に見れば有望な銘柄だといえよう。」

ESG投資では二酸化炭素の排出量や女性の活躍に注目が集まるのですが、地域活性化もそれに負けず劣らずと思っています。

顧客本位のビジネスモデルの地域銀行株がESG投資対象になる日はいつ来るのでしょうか。
 


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