日曜日は、重い話はさておき、乗り鉄紀行です。
先週は、ハカセの50年前の旅の中で、和歌山線について触れました。
和歌山線は関西本線の王寺と和歌山を結ぶ線です。
沿線の五位堂 (香芝市)、高田、御所、吉野口、橋本には、大阪に直結する私鉄があるため、和歌山線には通勤路線というイメージが薄いことは否めません。
ワタシは知らなかったのですが、かつて和歌山線には近畿地方ではただ1つのスイッチバックがあったそうです。
吉野口駅と五条駅の間にある北宇智駅です。
7年ほど前、京都から和歌山に移動する際に、橿原神宮前駅で近鉄特急をハシゴし、吉野口駅から和歌山線に乗り継いで目的地に向かいました。
和歌山の人たちに、京都から和歌山線経由で来た、と言ったら、「???」
絶句されたことを覚えています。
吉野口を発車した和歌山線のローカル電車のひなびた車窓を切り裂くように、吉野から大阪阿倍野橋に向かう近鉄特急が疾走するアンバランス感が印象に残りました。
吉野口の次の北宇智駅がかつてスイッチバック駅でした。
当時の風景をハカセが送ってくれました。
東京に住む人間にとって、スイッチバックといえば箱根登山鉄道が身近な存在です。
かつては中央本線にスイッチバックの駅が目白押し (初狩、笹子、勝沼、韮崎、長坂など) でした。
いまや「特急あずさ」でこれらの駅をすっ飛ばしていくのですが、ワタシはいつもスイッチバック時代の遺跡を目で追っているのです。
最後に、
ハカセの和歌山線、もう一枚アップします。
吉野口〜北宇智の勾配区間を C58 が力行しています。