多くの地域金融機関から早期退職者が続出しています。
このブログで何度も書いていますが、早期退職者数は経営に対するノーのバロメーターです。
したがって、経営陣のクビをすげ替えることで、早期退職者が古巣に戻る流れを作ることは当然のことと思っています。
さて、
1990年代以降の金融危機の時代にも、多くの金融機関で早期退職者が問題になりました。
当時を知る X さんからうかがったのですが、某銀行では経営陣を刷新した後で、旧経営陣に辞表をたたきつけた脱藩者たちの復帰への道を開き、出戻ったヒトで最終的に役員に就任したケース (複数) もあるとのこと。
X さん自身 (脱藩者ではない) も同銀行の役員を務められたのですが、曰く「外からヘッドハントされるぐらいの優秀なやつから辞めるのだから、それを引き戻すのは当然でしょ」。
まったくおっしゃる通り。
脱藩者を「裏切者」と陰口を叩く風土が強いムラ社会 → 地域金融機関 (政界もそうかな?笑い) にはかなりハードルが高いことですが、人材のダイバーシティが不可避な時代、そのような矮小なことを言っている場合ではありません。
某週刊誌も地域金融機関ランキングで、「早期退職者数、復帰数」をテーマにランキングを出してもらいたいものです。
週刊〇〇 の △△さん、よろしくお願いしますね。
コメント
まさに、これまでこうした「物差し」を我々は軽視してきました。大量に若者が辞める組織の経営はどこかが間違っていますし、もし仮に、戻るということがあるならば、それは未来があるということです。真に解体的出直しができる組織なのかどうか。それを測る絶好の「物差し」となるかもしれません。