拓銀破綻の悪夢を繰り返すな

地方に本店を構える小規模の地域銀行の中には、厳しい決算となっているところも少なくなく、また時価総額が小さく上場の是非についても問われています。

それぞれの銀行は、東京の目線で見ると百余ある地域銀行の一つに過ぎないのですが、地元にとってはなくてはならない銀行です。

20年以上も前の話ですが、北海道拓殖銀行の破綻の時の経験はいま思い出してもゾッとします。

当時、ワタシは東京におり、東京の新聞を読んでいたのですが、「都市銀行13行のうち、最下位の銀行がなくなる」という程度の認識でした。

ところが同時期に北海道の知人から、毎日のように北海道の地元紙や地元の経済専門誌をファックスしてもらうことで、拓銀の破綻は東京でいえば、当時の上位都市銀行が数行なくなってしまうようなインパクトがあることを知り、背筋を冷たくしたのです。

今も昔も、東京から地方には大量の情報が流れますが、地方発の大事な情報が東京の然るべきところに届いているのか?

地元顧客、地元経済を守るためにも、地元メディアの力量が大いに問われるところです。

冒頭の地域銀行の地元メディアの皆さん、それから全国紙の地域の支局の皆さん、地域銀行の役割をしっかりと理解して、大事なことをタイムリーに東京に向けて発信してくださいね。

 


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コメント

  1. 寺岡雅顕 より:

    旅芸人様

     拓銀破綻の前日、東京の本部にお邪魔していたのを思い出しました。業務渉外部だったかな・・・。