「令和の五・一五事件」、昨日の山口フィナンシャルグループのトップ人事は衝撃でした。
地方創生コンサルティングを担うYMFGZONEプラニングの椋梨社長が山口フィナンシャルグループの社長に就任、銀行業務のトップが副社長になるという人事です。
地域の社会課題を解決する「地域共創モデルの確立」をつかさどるユニット長を、金融ビジネスを深掘りする「金融モデルの進化」を担うユニット長の上に置いたところに同グループの意気込みを感じます。
コロナ禍で、地域金融機関のやるべきことが明確になりました。
金融面での支援にとどまることなく、本業面での課題解決・伴走支援、それによって事業者の廃業を押しとどめること。事業者が再成長のプロセスに入り、それが面的なものとなれば地方創生に繋がります。
遺憾ながら地域金融機関の経営陣の頭の中は「金融が主、事業支援が従」であり、コロナ禍においても資金供給(それも極力リスクを取らない)さえすれば責任を果たしたと考えているところがあります。
この意識ではポストコロナを勝ち残ることはできません。
今回の山口フィナンシャルグループの決断は、地域金融機関の常識を打破したところに価値があります。
「令和の五・一五事件」は地域金融機関の大きな転換点になる予感がします。
コメント
時代が変わった、ということです。