🚩臥薪嘗胆

某地域金融機関の幹部から来期の目標についての相談を受けました。

リーマンショックの直撃を受けた地域金融機関の収益は翌年、翌々年が非常に厳しかったという経験から、コロナ2年目の地域金融機関の収益は相当の打撃を受けると考えるのが妥当です。

コロナ2年目は、「ボリュームと金利の積プラス手数料収入」というところにドライブをかけるのではなく、コロナ禍で苦しむお客様の真の相談相手となり、信頼関係の構築に全力投入すべきとの話をしました。

コロナ禍は、信頼関係の崩壊の道へ一直線だった地域金融機関の歴史を塗り替える最後の機会だと思います。本当の顧客本位の姿勢を取り戻しましょう。

一朝一夕ではできないことは百も承知ですが、動かなければ何も始まりません。

確固たる信頼関係のもとで与信費用の増加を予防し、ニューノーマルに向けての真の相談相手となることから新たな収益源が生まれてくるものと考えます。これが収益計画の骨子です。

令和3年度はひとまずしゃがんで力を貯める、臥薪嘗胆。

そうすれば案ずるより産むが易し、収益もそこそこついてくるのではと、話を締めくくりました。

理想論と言われることは覚悟の上です。

★追伸:

昨年夏、別の地銀から同様の相談を受けた時のやりとりはこちら。

「事業性取引先数を増やすことを重点目標に掲げていたが、果たして正しいのか? 最近、疑問に思っている。」 先日、ある地域銀行役員のXさ...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 寺岡雅顕 より:

    下記のフレーズ全く同感です。
     ※コロナ禍で苦しむお客様の真の相談相手となり、信頼関係の構築に全力投入
     ※コロナ禍は、信頼関係の崩壊の道へ一直線だった地域金融機関の歴史を塗り替える最後の機会

     ならびに、業態(金融機関)や企業規模(お取引先企業)に関わらず、メイン・サブメイン先に対する取り組み姿勢にも注目しています。