🚩検証が甘い

本日の日経一面トップ「〈国費解剖〉過剰人員、基金食い潰す 中小の返済猶予支援、4割が管理費 」

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210914&ng=DGKKZO75722650U1A910C2MM8000

~「潤うのは税理士や中小企業診断士、地銀OBだ」。ある信用調査会社の調査員は指摘する。専門家が不振企業に補助金活用を勧め、リスケ計画策定の報酬を得る。申請窓口は地銀OBにとって実入りのいい受け皿になっているという構図だ。(記事より)

—————-

「主な業務は制度説明や書類審査で、計画作りに関与しない。那覇商議所は「申請件数を重視し、人件費への視点はなかった」という。」(記事より)、こんな程度のことに国費を使うのか、金融機関等の通常業務の範囲内ではないか、と思うのはワタシだけではないでしょう。

火事場泥棒とまではいうつもりはありませんが、問題は以下のポイントだと思います。

~非効率な体制が温存されるのは検証の仕組みが乏しいからだ。各府省庁は毎年度公開する「基金シート」に収支や実績を記すが、所管する基金の運営実態に踏み込むのはまれだ。項目変更や記入ミスも多く、第三者の検証を難しくしている。(記事より)

取扱金融機関への金利補填も含め、ゼロゼロ融資の検証(表面的なものではなく突っ込んだ)もしっかりお願いしたいところです。

10数年前に「地域金融論」(キンザイ)という本を上梓したのですが、その中で、 「信用保証協会の100%保証付き融資の金利は、国債の利...
昨日のブログの続きです。 奈良県のコロナ対応制度融資について、昨日、複数の有識者の方たちと話をしました。 コンプラ...

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする