🚩ゾンビ企業、見たことない

本日のNIKKEI Financial、

「驚異の再建率9割、下町企業支援の『板橋モデル』」

https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB129CM0S1A011C2000000

で、橋本卓典さんが、現場を走りながら板橋モデルを牽引する中嶋修さんの活動を描いています。

~「地域金融機関は企業の病名を特定し、『改善しなさい』と指摘するだけなのが、残念です。病名の特定だけなら、人工知能(AI)でもできます。経営改善支援という治療から逃げてはならないと思います。」(記事より)

先般、中嶋さんの話をうかがった際、40年前にお世話になった英国NHSのホームドクターの姿が目に浮かびました。

内科医~外科医、総合診療~専門診療。

この切り口を応用すれば、地域金融機関の現場と本部、外部連携の立ち位置はクリアになります。

「地域金融エコシステム」を考えるにあたり、信金信組の空白地の問題は早急に解決に向けて動く必要があります。 このことは旅芸人ブログ20...

ワタシはゾンビ企業という言い回しには常々、抵抗感があります。

隠し事で塗り固められた不誠実な企業は退場すべしというのならわかるのですが、ゾンビ企業は退場すべしとの議論には与しません。

中嶋さんの言葉から、意を強くしました。

~「事業再構築は慎重に進めるべきだというのが私の立場です。どうなるのか分からない、イチかバチかの『再構築』よりも、改善余地がある本業を立て直す ことに力を注ぐべきだと思うのです」。中嶋がこう指摘するのは、「ゾンビ中小企業淘汰論」への違和感を抱いていためだ。「1600もの創業案件を手掛けて痛感したのは『創業の8割』が失敗するという厳しい現実です。『新しい挑戦』は簡単ではありません。改善余地のあることを改善する方がはるかに現実的です。私は、改善余地のない『ゾンビ企業』というものを、まだ見たことがないのです。ゾンビとは『気分や臆測』ではないでしょうか」(記事より)

橋本論考、ぜひご一読を。

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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    マクロ経済しか見ていない人の典型的な誤りですね。相対性理論は大きな力の働きを説明しますが、小さな力の働きを説明する量子力学ではまったく理解不能な振る舞いがある。ミクロを見ていくと、経済合理化では説明がつかない振る舞いが当たり前にあるのです。ですから地域金融にも多様性が求められます。