地方銀行などによる地域商社へ期待する向きは多いのですが、各地域にある既存の商社機能をはるかに超越する何か(付加価値)を提供できない限り、地域経済社会の役に立つものになるとは思えません。
このような地域商社に対する考え方は、従来から旅芸人ブログで発信しています。
こういう視点から、旅芸人イチオシの地域商社は、静岡市の「ふじのくに物産」です。
21日の日経静岡版に、ふじのくに物産の新しい取り組みが紹介されています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1548Q0V10C22A7000000/
〜地域商社のふじのくに物産(静岡市)は市内の企業などと、高齢者の暮らし向上を提案する仕組みづくりに乗り出す。百貨店などに窓口を設け、趣味の実現や資産運用、相続に関する相談を受け付けて企業に橋渡しする。高齢者を支援しながら地元企業の収益アップにもつなげる。8月に静岡県中部地区で実証実験を始め、2023年度からの事業展開を予定する。(ー中略ー) ふじのくに物産は2017年設立。県内企業経営者やマーケティングの専門家らが参加し、静岡銀行などと資本業務提携している。同社では「東京本社の大手資本が静岡に相次ぎ進出する中、地元の企業は連携しないと対抗が難しい。異業種企業が参加するプラットフォーム(基盤)を作ることで、地域共創型の新たなサービス開発や事業創造につなげたい」としている。(記事より)
かつて、ふじのくに物産の経営者である西村やす子さんのお話を聞いたことがあるのですが、「地域事業プロデュース業」という言葉が印象に残っています。
ふじのくに物産、まったくブレていません。