🚩大根役者を使いつづけるプロデューサーになってはいけない

お客さまの「事業支援、事業再生支援」と軽々しく言いますが、

地域金融機関の取引先にはさまざまな業種があり、同一業種であっても個社ごとに多種多様であり、

これを金融機関が、自前で対応することは不可能です。

そもそも財務面での支援も覚束ないような金融機関が、お客さまの事業面での改善支援ができるとは思えません。

ということで、自然の流れで外部人材を助っ人として頼むこととなるのですが、

金融機関が、お客さまの実状に合った事業支援/事業再生支援ができるプロフェッショナル人材をいかに揃えるか、プロフェッショナルチームを作れるか、にかかっています。

これが「プロデューサー機能」であり、

地域金融機関の役割はこれだと教えてくれたのは、テックバンカー渡邊浩文さんです↓

菅野大志町長の誕生で活況を呈する山形県西川町から南へ20キロほどの朝日町に本社を構える、朝日相扶製作所に関する記事が日経新聞全国版(8ぺー...

金融機関は、さまざまな業種、同じ業種でも多種多様なニーズに対応できる名優たち(外部助っ人)で形成されたポートフォリオを用意しておかねばなりません。

ポートフォリオの中身は多様性があればあるほど良く、名優たちの中に大根役者が混じらぬよう、ポートフォリオを常にアップデートするために外部とのアンテナを磨いておかねばなりません。

ところで、

各地における事業支援/事業再生支援の現場の話を聞くと、地域金融機関が『特定の』外部コンサルティング会社と連携するケースが多々あるようです。

その外部コンサルティング会社がオールマイティであれば文句はないのですが、ワタシの経験(→コンサルティング会社に15年余り所属)からすると、そんなことはありえません。大手であっても例外ではありません。

金融機関が特定の外部コンサルだけしか紹介しないということは、顧客ニーズから外れる可能性が大きく、それでも顧客は借り手の弱みから、大根役者とのコンサル契約を結んでしまう悲劇を生みます。

業況が厳しく、存亡がかかっているときに、役に立たないコンサルティングに虎の子を絞り出させることは、とても顧客本位とは言えません。

コンサルティング対価を「成功報酬」とするのなら結構なのですが、そんな覚悟もない特定のコンサルばかり使うということは、地域金融機関に何かメリットがあるのではと勘繰りたくもなります。

コメント

  1. 北門信用金庫企業支援室長 伊藤貢作 より:

    特定のコンサルに偏って任せる理由は、大きくは2つありますね。

    1つ目は、地域柄数多く、幅広いコンサル会社や専門家の選択肢がないパターンです。

    2つ目は、こちらの方が圧倒的に多いと思いますが計画作って、適当にモニタリングして終わりというパターンです。405事業なんかはこっちですかね。

    返済やリスケありきの計画策定ですから、特別に専門知識はいりません。財務分析してSWOT分析して最もらしいアクションプラン書いて終わりです。

    「いつものヤツよろしくね」ってう感じですかね。

    究極を言ってしまうと、経営の改善になりますから、業種別の専門知識の前に、コンサルタント自体が「企業経営の実務経験」があるかないかが問われてしまいます。

    経営プロジェクトに入っていた。部門の戦略を考えるチームにいました程度と、他人様の家族の生活まで支え、個人保証しながらの経営の舵取りは大きく異なります。

    そういう意味では「経営者経験のないコンサルはみみんな大根役者」になってしまいます。

    この専門的なコンサルがいない。特定のコンサル会社との提携が目立つというのは、私は金融機関の意識の問題よりも

    勿論私も所属する「再生や支援の専門家」業界の、私を含む専門家のレベルの低さにあると思います。そもそも、この業界

    金融機関や保証協会からの直接・間接の依頼で仕事をしているようではゲームオーバー

    というのがあります。会社様から直接依頼を受けて仕事をしてナンボという世界です。

    「どこに頼んでも似たりよったりだから、このコンサル会社でいいや。この先生オンリーでいいや」

    そうなっているという要因もあるのだと思います。私は専門家の端くれですから、このような傾向を大いに反省して精進したいと思います。