旅芸人ブログは、地域金融・中小企業金融について、率直に思うことを発信しています。
金融機関の取り組みは当然のこととして、昨今はコロナ禍で地域において最大の中小小規模事業者向けの信用リスク残高を抱えることになった信用保証協会に関する話が多くなっています。
信用保証協会の話に偏重しているのでは、との指摘も受けますが、
ゼロゼロ融資の返済が本格化する中、信用保証協会に関するメディア報道が少ないことにむしろ違和感を感じます。
100%保証により当事者意識の弱い金融機関の動向に注目するだけでは、ミスリーディングになりかねないとの問題意識はないのでしょうか。
2018年の信用保証協会の業務改革の目玉は、「経営支援業務」でした。ここで「経営支援業務を取り組むべき」と明示したことは、コロナ禍において信用保証協会がやるべきことを先取りした感があります。
しかるに、それから4年を経ても、信用保証協会の経営支援業務に大きな地域格差(二極化現象)があります。コロナウイルス襲来からもう3年になろうとしているのに。
信用保証協会の経営支援業務での地域格差を是正し、全体的なレベルアップを図ることは、予算をかけずに有効な中小企業支援策であるにもかかわらず、そこが放置されている(←ワタシにはそうとしか見えない)ことに憤りすら感じています。
信用保証協会の二極化現象を是正する力としてメディア報道もあると思うのですが、問題意識の低さゆえか、ツッコミが足りません。
そういう視点で、昨日の日経電子版の福岡県信用保証協会の記事↓を見ました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC022QG0S2A201C2000000/
アンケートは良いとして、対応策が「借り換え制度」(だけ)というのはいただけません。
~福岡県信用保証協会は「返済に懸念ありとの回答は想定よりも多かった」とみる。対応策として11月25日、ゼロゼロ融資の返済を22年12月~23年7月に迎える企業3279社に対し、同融資を借り換えることができる制度などの周知を図るダイレクトメールを送付した。(記事より)
それだけ?、、、
そういえば、福岡県信用保証協会の経営支援業務についてまったく聞いたことがないですね。
ワタシは日頃、経営支援業務に尽力している、いくつかの府県の信用保証協会の皆さんから話をうかがっていますが、どうやら福岡県というところは別世界のようです。