🚩「この金融機関をつぶすにはどうすればいいか」〜逆ストレステストのススメ

2日間、終日外出だったため、じっくり新聞を読んでいなかったのですが、28日の日経オピニオン欄のジリアン・テットさん(米国版エディター・アット・ラージ)の

~「逆ストレステスト」導入を 

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20230628&ng=DGKKZO72254360X20C23A6TCR000

を遅まきながら、読みました。

ジリアン・テットさんの記事は旅芸人ブログで何度も紹介しています。

フィナンシャルタイムズの米国版エディター、ジリアンテットさんの論考(日本経済新聞に掲載)は、いつも新たな気づきを与えてくれるもので、楽しみ...
10日付けフィナンシャルタイムズ(FT)のジリアンテットさんの論稿「ESG 実は高リターン」の邦訳(15日の日経朝刊)を改めて読みました。...
日経新聞に掲載されるジリアン・テットさん (Financial Times 米国版エディター・アット・ラージ)の論考はいつも楽しみにしてい...
日本のバブル崩壊を描いた「セイビング・ザ・サン」(2004年)を読んで以来、ジリアン・テットさん(Financial Times 米国版エ...
いつも鋭い論考を発信するジリアン・テットさん (Financial Times 米国版エディター・アット・ラージ)。 テットさんは2...

逆ストレステストとは?

テットさんによれば、こういうことらしいです↓、オモシロイ!

「ストレスのかかるシナリオを考え、それが銀行のバランスシートにどんな影響を与えるか判断するよりも、この金融機関をつぶすにはどうすればいいかを考えてみればいい」

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~実際、筆者はこれについて、金融業界で久々に出てきた最も優れたアイデアの一つだと考えている。その理由のひとつは、逆ストレステストによって、金融機関は将来についてより想像力を働かせる必要が生じるからだ。(記事より)

~逆ストレステストのもう一つの大きなメリットは、金融機関がリスクを判断する際に、量的な問題だけでなく質的な問題も重視せざるを得なくなる可能性があることだ。これは当たり前のように聞こえるが、08年の金融危機以前は、ストレステストのモデルや「合理的な」経済主体という概念が重視されていたため、組織文化のようなソフト的な指標は無視されがちだった。(記事より)

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日頃、意見交換している地域金融機関の経営幹部の皆さんと、「あなたの金融機関をつぶすにはどうすればいいか」という観点で議論をしてみたくなりました。

コメント

  1. 橋本卓典 より:

    米製薬大手メルクでは、若手にやらせてますよね。「企業経営としてやっちゃいけないこと」が、よく分かるようです。

    顧客、従業員をないがしろにすることがいかに愚かなことかが、分かるのです。

    計測できない世界を見ようともしない半端人間には、及びもつかない話ですが。