🚩気の緩みと驕りの体質

〜ゴールドマンはM&A(合併・買収)助言などの投資銀行業務やトレーディング業務に偏った収益構造を変えるため、個人向け金融事業の強化を進めてきた。自前のネット銀行で預金を集めるほか、アップルとの提携で顧客基盤を広げてきた。ただ個人向け事業の黒字化に苦戦し、デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は2月の投資家向け説明会で「消費者戦略の野望は大幅に縮小した」と語った。

今朝の日経電子版「ゴールドマン、Appleとの提携解消を検討 個人金融事業」のなかの文言です。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0103R0R00C23A7000000/

「ゴールドマンが個人金融?」と思っていた金融関係者はワタシも含め多かったのですが、

皆さん「やっぱりね」、、、でしょう。

投資銀行業務・トレーディングは頭打ち、対極の個人金融業務はコスト体系(とくに人件費)がまったく違う業態がどんどん参入し厳しい競争。

日本も同じです。

地域金融機関も、

〜投資銀行業務が自らの屋台骨を支えることができるのではとの妄想は禁物。

〜マス個人金融は他業態からどんどん侵食されることは必定。

〜地域における有力な受け皿である以上、労働集約型ビジネスからは逃げることができない。

という状況のなかで何ができるのか。

まずは、物売り体質に侵されプロダクトアウトしかできなくなってしまったガタガタの中小企業融資の現場の立て直しからです。

そういう声が当事者からまったく出てこない、経営陣の「気の緩みと驕りの体質」に大きな危機感を覚えます。

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