「経営支援業務というけれど、まずは保証残高を維持し、増加させることだ。そうしないと組織の維持ができない。」
古いタイプの信用保証協会の人たちから、よく出てくる話です。
そもそも、経営支援業務と保証残高の維持増加を対立軸でとらえること自体が違います。
もちろん、保証残高を維持し増加させることは否定されるものではありません。
ただ、そのための手段が、あまりに的外れ。
保証協会のために金融機関に対し営業活動を行うという話がよく出てきますが、保証を利用する事業者のことをどこまで考えているのでしょうか。
これで事業者のニーズを正しくつかむことができるのでしょうか。
それで残高を増やすのだと言われてもピンときません。
方法論が完全に間違っています。
金融機関にぶら下がって内部で作業をやっていればオシマイじゃありません。
まずはもっと事業者との接点を増やすこと、当たり前ですよね。
そのためにはメディアを活用するなどして保証協会の仕事を事業者にしっかりと理解してもらうこと。
とくに、今は事業者が一番求めている経営支援業務を知ってもらうことです。
顧客接点を深めていく中で、信用保証協会が頼りになる存在であることがわかれば、
保証残高は自ずと伸びていくのではないでしょうか。