1月30日の東洋経済オンライン記事、
~銀行に忍び寄る、ゼロゼロ融資「剥落」のリスク~保証債務への依存度が高い金融機関を大公開!
のなかに、
保証協会付き融資の残高比率が一番大きい金融機関に関して、
「貸出残高は2023年3月末にピークをつけ、2023年9月末には1兆5637億円と減少に転じている。」
との記述があります。
ゼロゼロなどの保証協会付きが3割を占めるほど融資残高が膨張した金融機関は、
今後の、優良貸出先の繰り上げ返済(利息補填終了)と、厳しい先の代位弁済の増加のなかで、膨れ上がった残高を維持することはもはや不可能。
とはいえ、この4年、保証つきしか頭になかった金融機関の経営陣からは「リスクをしっかり取って融資残高維持」との方針が出てくるとは到底思えません。
信用リスクの少ない優良企業には猫も杓子も殺到するでしょうが、いまの時代は低金利の大盤振舞いだけでは成約には至りません。
結局のところ、保険や信託、さらにはコンサルなどの手数料収入にドライブがかかるんでしょう。
リーマンショック以降、何度かこういう現象がありましたが、いつか来た道をまたたどりそうな様相を呈しています。
お客様と向き合うことが最大のリスク管理ということを忘れてます。それが最大の収益機会だということも。
自らしっかりと信用リスクをとっていく融資の積み上げしか選択肢はないと思うのですが、ほとんどの地域金融機関は避けまくっていますね。
実際、逃げない姿勢でお客さまとしっかり向き合っている金融機関の融資残高は着実に伸びています。
豊和銀行のように。