土曜日の旅芸人ブログ「三倍返し、恐るるに足らず」の続編です。
地域銀行の上期の決算予想は全般的に悪くなく、通期も好決算が見込めるようですが、嵐の前の静けさを感じます。
コロナ対応の制度融資の返済が本格化すると、倒産・廃業が増えてくるのではとの懸念も拭いきれません。
予想外の好決算が見込める時こそ、厳しい業況の事業者に対する経営支援とともに、新たな与信費用を見込むニューマネーの提供で事業変革支援に踏み込めるのでは、、、
これこそが将来に向けての重要な布石です。リスクマネーを出すことによる与信費用の拡大は、予想を上回る好決算で吸収することができます。
こういう戦略的な与信費用こそ、とりわせ二番手銀行に求められるものではないでしょうか。
土曜日の旅芸人ブログ、すなわちトップバンクがメインでありながら業況悪化(コロナ禍により)で背を向けている事業者のなかには、若干なりとも財務支援・本業面での経営サポートができれば、事業キャッシュフローが大きく改善する先は少なくありません。
二番手以下の金融機関にとっては、そういう企業に深く入り込む千載一遇のチャンスなのですが、トップバンクの後追いのプロダクトアウトのトラバン・オンリー、それで「トップバンクの尻尾を踏むのはまずい」などと泣き言では話になりません。
こういう機会を活かせるかどうか、二番手以下の金融機関の経営陣の力量が問われています。