🚩救済色の再編が減るなかで

「積み上げた資本を地域貢献と収益力強化に」

これは本日のブログ↓の表題ですが

「過疎化が進む課題先進地区のトップ地銀はこれしかない」 と共感できる、岩手銀行のトップインタビュー記事です。 〜23年9月末時...

このような考えを、実際の数値目標を持って発信する地域金融機関は今後どんどん増えてくるものと思います。

そもそも、

多くの中小小規模事業者は人手不足の中で果敢に事業リスクを取っています。金融機関が担保保証をいくらとっても中小企業が挑戦する事業リスクそのものは減りません。

地域金融機関はリスクテイクといいますが、リスクをとっているのは事業者であり、それによって経済が回り、雇用も維持されていることは明らかです。

昨年9月のブログ↓「政策株の含み益を地元のために~現場での実践に注目」で紹介した八十二銀行トップの発言も同様です。

今朝の日経電子版(信越版も)「八十二銀行の松下頭取、投資家の政策株縮減要求に異論」、 インタビュアーである赤堀記者の総括コメ...

そうなると自ずから、地域金融機関に対する救済色の強い統合や合併に名乗りを上げる金融機関は激減するのではないでしょうか。

株式市場やメディアは金融機関の再編に対しても冷静な見方になるものと思います。

そのような変化のなかで、資本、含み益、収益基盤の脆弱な地域金融機関はラブコールを送っても誰も振り向かない状況に陥るでしょう。

思い切った外部人材の登用なども含め、自ら経営力を高めることしか答えはないのですが、そういう動きが見えるのは僅かなことに危機感を覚えます。

新年のトップの訓示などを見ると過去の延長線上のやり方でなんとかなると思っているように感じられるのですが、大間違いです。

地域トップバンクと2番手以降とでは多くの場合、大きな差があり、それを決定づけているのは地域の有力顧客層(いわゆる良いお客様)との親密度」と...

最悪の状況になっても誰も助けてくれませんよ。

顧客離れが加速し、従業員の離脱と相まって、取り返しのつかないことにならぬよう、行動・行動・行動です。