阿波銀行と野村証券の包括業務提携の報に接し、地域トップ地銀の証券業務の方向性がはっきりしたと思います。
“収益の柱にはならない、でも貯蓄から投資の流れの中でやらなければならない業務、そのためには聖域なきコストの見直しが必須”
じゃあ、地域のトップバンクでなければ?
ワタシは撤退することも有力な選択肢だと思います。
地域の二番手以降の金融機関では、預かり資産業務を収益の柱ととらえ、現場に強烈なノルマを課しているケースが見られますが、経営の考えが理解できません。
手数料収入は実額で見える反面、そのために費やしたコストはどんぶり勘定。かつノルマに嫌気がさして早期退職者が続出 (人的資産の崩壊)、それで儲かっていると思っているのです。
前にも書きましたが、昨年新たに証券子会社を開業した地方銀行、本年夏に証券子会社をスタートさせる地方銀行の経営判断を聞いてみたいものです。秘策でもあるのでしょうか。
コメント
預かり資産は最も顧客本位が求められる分野であると同時に、地域貢献の一環としてトップバンクが「やらざるを得ない」性質のものだと認識しております。
そして二番手以下行の場合、地域貢献度を最大化する為に成すべきことは「選択と集中」であり、得意分野にリソースを集中することが1番効果的だと思うのですが実践している金融機関はまだまだ少ないようです。
阿波銀行さんは、当時の本店(七福神の宝船がモチーフなそうです)に何度かお邪魔したことがありますが、行員が顧客企業と真剣に向き合う姿勢がとても印象的でした。
徳島県も人口減少が際だっており厳しい情勢ではありますが、そんな中で奮起している「あわぎん」さん、個人的にも応援しております。