🚩橋本論考に拍手喝采

18日配信のYahoo ニュース、橋本卓典さんの、

「地銀再編のカギは『合併』ではなく『機能統合』」

https://news.yahoo.co.jp/articles/6858d98afe81919087b988d52314d00c6369a90b

は実に痛快です。

一部抜粋します。

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「フィンテックとは、銀行のファンクション(機能)をアンバンドリング(引きはがす)すること」

「新しい動きのように見えますが、セブン銀行が誕生したのも同じ文脈でとらえることができます。預金の預け入れ機能だけを、アンバドリングしたのです」

銀行の業務を引きはがすフィンテックが台頭しているなか、必要なことは銀行自体の合併ではなく、「機能の統合」だと橋本さんは指摘する。

 「現金輸送、ATM、システム、究極的には預金さえも、銀行機能で統合できるものは、どんどん統合するべきです。そのうえで、企業支援という付加価値を生む業務で、各銀行は競争するべきです」

———————-

まったくおっしゃる通り‼️

このブログにおいても、合併統合ではなくダウンサイジング・アンバンドリングだと主張していますが、地銀合併や信金信組の消滅で我が町の金融機関がなくなった地域には「企業支援」(生業である小規模事業者の支援になるでしょう)に機能特化するようなナローバンクの設立が喫緊の課題です。

形態は信金信組の中央組織の《代理貸付》プラス本業支援ですね。

詳しくはこちらをご高覧ください。

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コメント

  1. 橋本卓典 より:

    そんなに再編をしたければ(させたければ)、古い箱同士がくっついて、旧来通りの古い銀行をつくるのではなく、未来の顧客起点で考えて、思い切った機能再編をすればよろしいかと。ただし、競争がなくなると顧客起点として困る領域もあります。それが「付加価値を伴う企業支援」です。リレバンもそこに帰着しなければ、企業にとっても意味がありません。

  2. 長川康一 より:

    信用組合の多くの事業者は中小企業というより零細な生業事業者がほとんどの筈です。
    既に多くの3次4次下請け事業者は淘汰されています。
    残るは中堅大企業には効率性が立たない分野の生業事業。
    しかしこうした仕事も昨今はプラットフォームにパートナーとして参加させ上前を撥ねるビジネスの拡大で存在感が低下また事業者の事業意欲の低下にもなっている。
    今、地域再生のために、政府は経済発展以上に人間が人間らしく生きていける生活空間とはどのようなものかを諮問させる組織を作るべきではないだろうか?
    既存の市場の中で目先の利益を追っても(合併)何年かののちにはまた同じ繰り返しとなるのは確実である。
    そして金融機関に勤める一人々々が組織や態勢の性にしないで、どしどし自分が考えて良かれと思うことを発言しまた行動で試してみることが重要だ。
    1人が始めまた誰かが始めそれが広がれば!特に若い人には頑張ってもらいたい。
    橋本さんが一番肝心と考えていることではないか。