銀行のテレビコマーシャルが解禁されたのは1980年代の後半でした。
私の勤めていた銀行でも「超有名な女優さんと交渉したがギャラが合わずに別の方になった」というような噂話 (真実のほどは定かではありませんが) が、下々の者の耳にも入ってきました。
当時のもので一番インパクトのあったのは、アシカと女性が出てくる「アシカ○銀行」でした。
その後の銀行のテレビコマーシャルの変遷を見ていますと、金融商品の紹介か、イメージ広告というのが定番でした。
8年前 (だったと思いますが) 、このイメージを見事にぶち壊したのが山形市に本店を構える、きらやか銀行。
「地元事業者を本業支援で応援する」という、同銀行の活動そのものを、シリーズものとして、テレビ画面で発信しています。
旅館や伝統工芸などの取引先を行員たちが支援する様子が、当該事業者の経営者とともに登場します。
https://www.kirayaka.co.jp/ikiru/
index.html#cm
最新作はパン屋さん。
このコマーシャルのおかげで売り上げが急増とか。
銀行のコマーシャル自体がお客様の本業支援になっているのです。
最近は他の銀行でもこのようなテレビコマーシャルがありますが、間違いなく元祖は、この銀行です。
次回作が楽しみです。