大和しじみ、危機一髪

  今朝は宍道湖から大橋川にかけて、たくさんの舟が出ていました。

 写真は大橋川と松江の中心市街地です。

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 月曜日は、大和しじみの漁師さんたちが操業できる曜日です。

 宍道湖漁業協同組合のホームページを見ると、しじみ漁を担う漁師さんは約300人。一日あたりの操業時間、採捕量、休漁日を定めた操業規則のもとに漁を行っているそうです。

 宍道湖は汽水湖で、大橋川経由で中海(なかうみ)につながっています。その中海は境港で日本海になります。

 私が小学生のころの、日本の湖の大きさランキングは、琵琶湖、八郎潟、霞ヶ浦、サロマ湖、猪苗代湖の順番で、その次の6番が中海、8番が宍道湖でした。山陰の湖は2つがベストテン入りです。

 第2位だった八郎潟は、その後、ほとんどが農地となり、いまや湖の形跡も残していません。

 実は中海も干拓によって、八郎潟と同じ運命をたどりそうな流れでした。中海が干拓されれば宍道湖は汽水湖ではなくなります。汽水湖でなければ生きていけない大和シジミにとっての危機でした。

 紆余曲折を経て、中海はいまも美しい湖の姿を残しています。お陰で私たちはいまも大和しじみを味わうことができます。

 本日、松江から米子空港への道すがら、中海の湖岸に沿って走りました。湖越しに中国地方の最高峰である大山(だいせん)を望む景観に、心が洗われるようでした。


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