仮面リレバンから脱出するために(上)

地域金融機関経営のポイントは、

→ プロダクトアウトからリレバンへ、

→ 属人的でイベント箱物の「仮面リレバン」から組織的継続的へ、

にあると思います。

ここ10年あまり、そういう発信を壊れたレコードのように繰り返しているのですが、マイナス金利の直撃を受けた金融機関の厳しい決算数値に遭遇することで、その思いをますます強めています。

昨日もある地域銀行の役員の方と面談し、この点についての議論になりました。

仮面リレバンは簡単であり、どこの金融機関も昔からやっています。メディアもそれに騙されて好事例 (それ自体を問題視しているのではありません) だなどとヨイショしています。

ところが仮面リレバンは宣伝効果や当局向けのアリバイ作り(最近はお客様も当局も騙されませんね) にはなっても、肝心な収益の柱にはなりません。

「リレバンは儲からない」などと十年一日のごとき論調が未だにあるのは驚きですが、それは仮面リレバンだからです。

一方、組織的継続的なリレバン活動のレベルに到達した金融機関ではそれなりの成果がついてきています。お客様のニーズに合致したことを全体運動で持続的にやっているから当然です。

収益に結びつくリレバン、すなわち共通価値の創造(顧客と金融機関自身の)である組織的継続的なリレバンへの転換は、プロダクトアウト病に蝕まれた組織を根本的に叩き直す大仕事です。

そのためにやるべきことは?

昨日の某銀行の役員さんと話したことは明日の (下) で書きたいと思います。

もったいぶってスミマセン。


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