50年前、ゴールデンウィークは雨のスタート

いまから半世紀前、1968年の天皇誕生日ですが、大雨の中、D60というSLを追っかけていました。

ハカセとともに、4月28日の上野発青森行の夜行列車に乗り込みました。

常磐線経由の各駅停車 227列車です。

上野駅を 22:23 に発車、各駅に停まりながら、水戸、平 (たいら、現在のいわき駅) をやり過ごし、木戸という小駅で下車 (4:42 )。

木戸発 4:52 の上り列車で 1時間ほどかけて 平まで戻ってきました。木戸に用事があるわけではなく、朝方の一番 眠いときに、車内で睡眠をとるための乗り越しでした。

当時は、平、内郷、勿来、常磐 (駅は湯本)、磐城 (駅は泉、中心は小名浜) の 5市 と隣接町村が合併し、新生いわき市が誕生してまだ一年半だったので、平市というイメージがまだまだ強かったように記憶しています。

平は江戸時代は譜代大名の城下町であり、坂下門の変で襲われた老中 安藤信正も平城主でした。平城址は駅から近いのですが、雨の中、出て行こうという気も起こりません。

平駅には機関区が隣接しており、そこは上野〜青森の寝台特急ブルートレイン「ゆうづる」の平以北を牽引(1967年9月まで) した、C62 という花形 SL の寝ぐらでした。

ワタシたちが訪れた時には、すでに C62 が北海道の函館本線に転属となっており、磐越東線 (浜通りの平と中通りの郡山を結ぶ) の列車を牽引するD60 が寂しげに並んでいました。

磐越東線の夏井〜小野新町の区間で D60 を撮影しましたが、雨でドロドロ、早く列車が来ないかとイライラしながら、待ったことを覚えています。

ハカセは悠然としていました。彼はやはり本物の撮り鉄 (当時はそのような言葉はなかった) です。

そのときのハカセの作品はこちら。

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郡山では国鉄の工場を見学し、ハカセおススメの薄皮饅頭を買い (たしかに美味い)、東北本線経由、爆睡状態で帰りました。

1月の身延線循環に続く、循環切符での一周でした。

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