🚩誰かが決める金融での帝王学、自らの自滅を決める金融

秋のジンテックセミナー2022、「『誰かが決める金融』からの卒業」の第1回は9月22日ですが、その第1回目の基調講演を行うにあたり、

「誰かが決める」から「自ら決める」、つまり自らが決めなければならない地域金融機関の経営者像について考えています。

8日のブログでは人格の視点から、日本版ノブレス・オブリージュ「名こそ惜しけれ」について書きました。

「『誰かが決める金融』からの卒業」 ジンテックセミナー2022(計3回)のテーマです。 パンフレットを見ると「今こ...

業務経験の側面から見ると、

かつて多く見られたのが、企画部門、人事部門が長く、他を寄せつけない強力な取引基盤のある営業店での支店長(有能な部下がサポート)で現場経験豊富と箔づけする「帝王学」とやらで作り上げられたトップ。

いまも思い当たる金融機関が少なからずあります。

誰かが決める金融の世界では務まるかもしれませんが、自らが決める金融の当事者になりうるのか、、、

また、

帝王学とは無縁ながら、貸し手の優越的地位を駆使して、現場をノルマ漬けにして収益を叩き出して上り詰めた旧態依然とした営業推進畑のトップも少なからずいます。

地域金融の心臓部であるヒューマンアセットやリレーションシップキャピタル(ともにバランスシートには計上されない)を崩壊に導いているわけで、「自らの自滅を決める金融」の下手人にしかすぎません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. ランスロ より:

    私は「帝王学」なるものは無縁な存在ですが、ここで指摘されているものは、社内政治と有能人材によって担がれた「ハリボテ」虚飾としか思えません(担いでいる人間達の罪も重いですよね)。

    「自らの自滅を決める金融」まあ、全く自覚が無いのでしょうが、自分が所属する組織なら、そういう勘違い野郎は排除しないと組織がおかしくなると思います。それが社内政治なのでしょうが、そういう輩は往々にして閉鎖された人間関係では強かったりしますね。組織全体を道連れにしかねない危険な存在です。

    もう止めようが無いのであれば、自滅を促進して組織自体を早く畳んでしまった方が、損害が少なくて済むと思います。

  2. ランスロ より:

    昔私が会社に入ったばかりの頃、研修で「支店長なのに為替の基本が分かっていない。これでは駄目だ」(新人向け研修だったのですが…)という話を聞かされた記憶がありますが、今から思えば、あれが前兆だったのかもしれません。

    社内政治、というか上位者への阿りと周囲から担がれることに依存した人間が業績を伸ばすには、下位の人間に丸投げして貸し込みさせるしかありません。そして後にはペンペン草も生えないような地域だけが残る。

    そして悪貨は良貨を駆逐するの例え通り、そういう行動様式が主流を占めるようになれば、後は内輪でババ抜き、イス取りゲームをやるような状況にしかなりません。

    ジワジワと自滅の坂を転がり落ち、破滅は時間の問題です。長い時間かけて結果ダメになってしまうなら、損害が少ない内に畳んでしまったほうがいいですね。

  3. 諏訪信用金庫ビジネスサポート部奥山真司 より:

    秋のジンテックさんセミナー2022  タイトル「『誰かが決める金融』からの卒業」。
    凄いタイトルだと感じました!
    金融に携わる者、誰もが「ハッ!」としたのではないでしょうか。
    (ハッ!としなければ、ちょっと心配)

    卒業せず、ずっと留年するか?
    セミナーを拝聴し、勇気を持って卒業するか?

    組織内も大事かもですが
    ぼくは、お客様が主役ということを「心のど真ん中」に置いて
    セミナーを拝聴したいと考えております。
    楽しみです!

  4. 田舎者の信金マン より:

    論点がずれてしまうかもしれませんが、
    私が部下指導において、大切に伝えている事の一つに
    『間違ってもいいから決める』があります。

    役職が上位になった時、ある日突然決断力が身につくはずはなく、若いうちの多くの失敗から経験、勘所が養われると思っています。
    決めるからこそ、学び得る事が多く、時には胃が痛くてたまらない事があります。

    事勿れ主義の無責任体質や、太鼓持ちの部下に囲まれたのでは、真の実力や真の強さは体得できないと感じています。

    そんな中、野球まっしぐらだった新人に『決めたのか?』と問うと。

    『自分で決めないと決めました。自分は利口ではないので…』
    思わず、笑ってしまいましたが、これが現実だと思っています。人を育てる事の大切さを痛感しております。